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【とやま】アカデミー賞候補作を是非劇場で!上映作品のご紹介

2022.03.20 投稿

 いつも JMAX THEATERとやま をご利用いただきありがとうございます。
来週、日本時間の3月28日(月)に世界中が注目する映画の祭典、第94回アカデミー賞授賞式が開催されます。そこで、当館で現在上映中、またこれから上映するノミネート作品についてアカデミー情報を交えながら紹介したいと思います。

 先ずは、作品賞はじめ7部門にノミネートされた「ウエスト・サイド・ストーリー」。オリジナル版は第34回に作品賞含め10の賞を受賞しています。今回のスピルバーグ監督のリメイク版では、プエルトリコ系移民のグループ<シャークス>のリーダー ベルナルドの恋人アニータ役のアリアナ・デボーズが助演女優賞の大本命といわれています。オリジナル版でもアニータ役のリタ・モレノが同賞を受賞しています。同じ作品で同じ賞を受賞すれば史上初となります。「ウエスト・サイド・ストーリー」は24日迄の上映です。アリアナ・デボーズのキレッキレのダンスは必見!どうぞお見逃しのないように。
 そして、作品賞含め7部門ノミネートのケネス・ブラナー監督「ベルファスト」は25日からの上映です。故郷北アイルランド・ベルファストで起こった宗教紛争。激動の日々の中を逞しく生きる家族の姿を子供の視線を通して美しいモノクロ映像で綴った自伝的な一作です。同じく25日から上映開始なのが、作品賞含め4部門ノミネートのギレルモ・デル・トロ監督「ナイトメア・アリー」です。半魚人とか妖怪とか怪獣とか、非人間を造作したホラーやダーク・ファンタジーのイメージが強いオタク気質のデル・トロ監督。彼が人間とどっぷり向き合った作品というだけでも興味深い一作です。「真実、嘘、大衆迎合、詐欺、何かにすがりつきたい人々を描いている。今の時代の不安が反映されている。」作品に対する監督のコメントですが、デル・トロ監督のエッセンス満載です。

そしてもう一作。濱口竜介監督「ドライブ・マイ・カー」。作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞の4部門にノミネートされています。作品賞と脚色賞のノミネートは日本映画史上初。監督賞は「乱」の黒澤明監督以来36年ぶりです。凄いですね。いろんなゴタゴタがあってダイバーシティに取り組み、ボーダーレス、ジェンダーレスに面白いものを評価する姿勢をみせるアカデミー賞。「ドライブ・マイ・カー」は派手な作品ではありませんが、丁寧に言葉を選びながら登場人物の心の内に潜む想いを活写する濱口監督の演出は世界中から高い評価を受けています。一昨年の作品賞「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノ監督、昨年の作品賞「ノマドランド」のクロエ・ジャオ監督と、アジアの才能が注目を集めるアカデミー賞。「ドライブ・マイ・カー」への期待が高まります。昨年9月に上映し最近アンコール上映も行いましたが、まだまだお客様の観たい!の声が止まりません。そこで25日より再々上映を行います。アカデミー賞での日本映画の快挙をお客様と一緒に後押ししたいと思います。ご来館お待ちしています。

 and the OSCAR goes to・・・

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