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【とやま】昨日で終了してしまいましたが!!『あのこは貴族』作品紹介いたします。3/31までシティエフエムとのコラボ企画実施中!!

2021.03.26 投稿

今日は富山市出身の作家、山内マリコさん原作の映画「あのこは貴族」を紹介します!

東京生まれのお嬢様で家事手伝いの華子。付き合っていた男性に結婚を匂わせるとフラれてしまい、「結婚=できるもの・当たり前にするもの」と感じていた彼女は、初めて人生の帰路に立たされます。「結婚=幸せ」と信じており、幾度もお見合いや婚活パーティーに奔走する中で、ようやく出会えたお相手は、ハンサムな弁護士・幸一郎でした。一方、富山から上京し、名門大学へ入学した美紀。幼稚舎から通う裕福な"内部生"が多いその学校で、彼女は親の援助を受けずなんとか踏みとどまろうとしますが、中退という挫折を味わいます。東京で生きる意味を見出せないまま、なんとなく田舎に戻れずにいたとき、”内部生”で同級生だった幸一郎と再会しました。その幸一郎を通じて2人の女性が出会ったとき、人生は思いもよらない方向へと向かっていくことになります。

”シスターフッドムービー”と謳われた本作は、女性同士の分断を静かに覆し、「女の敵は女」という固定観念を捨てさせてくれる素晴らしい作品でした。とりわけ強く書いておきたいのが、華子と美紀それぞれの友達、逸子と里英の存在です。海外にも拠点を持つバイオリニストの逸子は、お嬢様らしからぬ自立心がある聡明な女性。Uターンした富山で起業に奮起する里英は、多くは語らないものの、一度は途絶えた美紀との関係をまた緩やかに受け入れる優しい女性。「ひさしぶりに友達に連絡しようかな」と、思うはず。そして、美紀が華子にある言葉をかけるシーンに涙すると思います…。原作を読んでいましたが、ハンサムな弁護士・幸一郎という共通の男性を、映画ならではの人物に描き、それもとても良かったです。「男らしさ」という固定観念も、捨てたいものですよね。ネタバレになると思うので詳しくは控えますが、2人の対比(地方と都会、お嬢様とOL)がいろんな場面で描かれていて、岨手由貴子監督の映画作家としての手腕と気概も感じました。

美紀のふるさとのロケ地として魚津市がちらりと登場しますが、こんなご時世でずいぶん東京へ遊びに行ってないので、冒頭のタクシーのシーンでは「あ~東京の夜景が恋しい!」と思いました。
ぜひJ MAXシアターでご覧ください!

本作品は3/25(昨日で)終了しております。
シティエフエムとのコラボ企画ですが、半券をお持ちのお客様はぜひ、ご応募ください。
お待ちしております。

 

【とやま】スタッフおすすめ作品☆3/19(金)~『ミナリ』☆

2021.03.18 投稿

3月15日にアカデミー賞ノミネートが発表されました!今月から順次ノミネート作が公開となります!今日はその中から3/19公開となる「ミナリ」を紹介します!
1980年代、アメリカンドリームを夢見て南部・アーカンソー州に移住してきた韓国人のイー一家。農業での成功を願い広大な土地を買う父ジェイコブ、荒れた土地とボロボロのトレーラーハウスに不安を感じる母モニカ、しっかり者の長女アン、心臓病を抱えながらも好奇心旺盛でやんちゃな弟のデビッド。そこに、韓国から移住してきた祖母が加わり、みんなが少しずつ生活に希望を見つけていこうとしていきます。しかし現実は厳しく、水が干上がり作物は売れないなど、様々な困難と予想しなかった出来事が降りかかります。ジェイコブは挫けるどころか却って成功への意欲を燃やし、全てを犠牲にする勢いで農場の経営に没頭。ついにはそれが、とんでもない事態を引き起こしてしまいます。
近年のアメリカ映画は移民やジェンダーにまつわる作品が多いように感じます。すでにアメリカで話題となった今作も「これはわたしたちの話だ!」と指示されているそう。そんな、多種多様な人種が暮らす国で指示された今作をわたしたち日本人はどのように受け止めるのだろうか、と思いながら鑑賞しました。結果、「これはわたしたちの話だ!」と感じられる作品でした!一家の考えるの幸せのかたちはそれぞれ少しずつ違い、互いを思いやるからこそ、ズレてしまう。これってどの家庭にも言えることなんじゃないでしょうか(職場、恋愛にも置き換えられますよね!)。なんだか既視感のある作品だな…と思っていると、後半のあるシーンで気がつきました。まるで「北の国から」のようだと…!
 アカデミー賞ノミネート作品には配信作も多く含まれますが、いま劇場で観られるのは本作だけです。ぜひJ MAXシアターでご覧ください!

 「ミナリ」公式ホームページはこちら
 https://gaga.ne.jp/minari/

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    【とやま】スタッフおすすめ作品☆3/19(金)~『世界で一番しあわせな食堂』☆

    2021.03.18 投稿

     小さな村の家政婦としてやって来たかつてパリの超一流店のショフだった女性の料理が村人たちの心を満たし、いがみ合っていた村人たちがお互いを許し合う「バベットの晩餐会」。辛口で有名な料理評論家が涙した一皿は、母親を思い出すごくごく平凡な家庭料理のラタトゥイユ。そしてそれを作ったのがネズミのレミーという奇想天外なピクサー・アニメーション「レミーのおいしいレストラン」。皆さんも料理が重要なカギとなる映画があれこれ思い浮かぶことでしょう。美味しい料理は固く閉ざした心を優しく溶かしてくれます。こわばった口元に笑みを戻してくれます。今回紹介する「世界で一番しあわせな食堂」は、北欧フィンランドから届いた見た目にも心にも美味しくて優しい映画です。
     フィンランド北部の小さな村の食堂に中国・上海から料理人チェンが息子ニュニョとやってきます。チェンは恩人を探していると言い、村人に恩人の所在を尋ねますが知る者は誰もいません。食堂の女性経営者シルカは、チェンに食堂を手伝ってもらう代わりにチェン親子を家に泊め恩人探しの協力をします。恩人探しはなかなか進まないものの、食堂でチェンが出す料理が評判になり店は大繁盛。チェンも常連客と親しくなり、シルカとも互いを家族のように思いやるようになっていきます。しかし観光ビザの期限が迫り、帰国する日が近づいてきます。
    本作の監督はフィンランド映画界を代表する一人、ミカ・カウリスマキ。日本でも人気のアキ・カウリスマキ監督のお兄さんです。監督の描きたかったのは、分断に揺れる現代社会においてお互いを思いやる大切さ。国や人間同士の隔たりのない社会の豊かさ。そんな希望を“料理”にこめてこの映画を作ったのです。
    医食同源という考えに根ざした中国料理には何千年もの歴史があります。劇中に登場するチェンの作る料理がほんとにどれも美味しそうなのです。一方でフィンランド料理はとてもシンプル。シルカの食堂のメニューはポテトとソーセージばかり。これにはお店にやって来た観光客も不満たらたら。フィンランドには食事は空腹を満たすためだけのものという考えがあるとのこと。フィンランドの料理と食文化についてひどい言われようですが、フィンランド人のカウリスマキ監督がインタビューでそう仰っているのです(笑)。
     そして、チェンの料理に負けず劣らず素晴らしいのが映画の撮影が行われたフィンランド・ラップランド地方の風景です。カウリスマキ監督はここを撮影地に選んだ理由として、「ここは手つかずの自然が残っており、まだ人々によって台無しにされていない、とても神秘的な場所」と説明し、「素朴でオープンな場所だからここを舞台に選んだんだ。素朴でオープンな場であるからこそ人々はゆっくりと自分自身に向き合うことができる」とコメントしています。美味しい料理、神秘的な自然、ゆっくりと流れる時間。この映画はきっと“おいしい人生”を皆さんに届けてくれることでしょう。

    ※公式サイトはこちら→https://gaga.ne.jp/shiawaseshokudo/
    ※「世界で一番しあわせな食堂」は3月19日(金)~4/1(木)までの期間限定上映!!
    お早めにご鑑賞下さいませ。

    © Marianna Fil ms

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