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【とやま】スタッフおすすめ作品☆7/23(金)~8/5(木)『ブラック・バード 家族が家族であるうちに』☆

2021.07.20 投稿

 ある週末、医師のポールとその妻リリーが暮らす海辺の家に娘たちや友人が集まってきました。長女ジェニファーとその夫マイケル、15歳の息子ジョナサン。次女アンナと恋人のクリス。そしてリリーの親友リズ。集まった8人はこれから特別な週末を過ごします。末期のALS(筋萎縮性側索硬化症)患者であるリリーは夫ポールの助けを借りて自らの命を絶つことを決意し、家族と最後の時間を一緒に過ごそうとしていたのでした。今回紹介する作品は、安楽死を選択した母を看取るために集まった家族の週末を描いた「ブラックバード 家族が家族であるうちに」です。

これまでも安楽死、尊厳死をテーマにした映画はありました。2004年の映画「海を飛ぶ夢」は頸椎損傷で四肢麻痺になった主人公が、尊厳死が認められていないスペインで初めて尊厳死を求める活動を行った実話を基にした物語でした。日本映画の最近作でも、終末医療の現場を通して人生の終い方を描いた「いのちの停車場」があります。吉永小百合演じた咲和子は父の安楽死について葛藤します。

安楽死や尊厳死をテーマにした作品のほとんどは、そこに至るまでの苦悩や過程を描き、果たしてそれは正しい判断なのかといった倫理観を問うものでした。しかし、「ブラックバード 家族が家族であるうちに」は、これまでの作品とは違ったアプローチで観客に訴えかけてきます。リリーが尊厳死を選択するまでの苦悩や家族がそれを受け入れるまでの過程を描かずに、決意をした後の最後の時間を描いています。覚悟を持って死を選択したリリーには迷いはなく、誰よりも穏やかなように見えます。一方で、彼女の選択を受け入れると納得した娘たちは、命のカウントダウンが始まってもやはり心の準備ができません。そして、それぞれが抱えていた色々な秘密や思いが爆発します。

ロジャー・ミッシェル監督の要望で、撮影はほぼ物語の順番通りに行われたそうです。スーザン・サランドン、ケイト・ウィンスレットのオスカー俳優二人をはじめキャリア豊富な出演者たちは、登場人物と同じ感情の流れで役を演じ心の変化を表現することができたのです。重いテーマが作品の根底にはありますが、ミッシェル監督は「これは死ではなく、生きることを描いた映画だ」と語っています。残った家族のそれぞれの人生はこれからも続いていきます。生きることへの確かな渇望を得たのだろうか?そんな余韻を残しながら映画はエンディングへと向かいます。この映画は、きっと生きることの一考になることでしょう。

 ※「ブラックバード 家族が家族であるうちに」は、7/23~8/5まで上映
 ※ 公式サイトはこちら→https://blackbird.ayapro.ne.jp/

(C) 2019 BLACK BIRD PRODUCTIONS, INC ALL RIGHTS RESERVED

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    【とやま】私たち、映画『鳩の撃退法』応援しています!

    2021.07.17 投稿

    いつもJ MAX  THEATERとやまをご利用頂きまして、誠にありがとうございます!!
    当館ではとやまのまちなかがロケ地となった8/27公開~映画『鳩の撃退法』を応援しています。
    半券サービス店舗の皆様をはじめ、まちなかの方々に応援写真のご協力を頂いております。
    今回は富山大和様をご紹介致します。
    富山大和様は41号線を挟んだお向かいにございます。
    7/8(木)~7/27(火)まで『MARVEL POP UP STORE』が開催されます。
    富山大和4階特設コーナーにて。
    また。7/14(水)~20(火)まで『アメコミ☆アート展』開催中です!!
    富山大和6階催事場にて。
    さらに、お中元コーナーも7/27(火)までとなっております。お早めにお越しくださいませ。
    HPはこちら→http://www.daiwa-dp.co.jp/

    ぜひ、みんなで8/27(金)『鳩の撃退法』観に行こう!!
    J MAX THEATERとやまでは富山版ムビチケ発売中です!!

    (c)2021「鳩の撃退法」製作委員会 (c)佐藤正午/小学館

     

    【とやま】スタッフおすすめ作品☆7/23(金)~8/5(木)『1秒先の彼女』☆

    2021.07.12 投稿

    いつもJ MAX THEATERとやまをご利用頂きまして、誠にありがとうございます。
    7月の新作公開ラッシュが続いています!今日はこの夏イチオシのラブ・コメディ『一秒先の彼女』をご紹介します!

    台北にある郵便局で働くシャオチー。何をするにもワンテンポ早く、写真撮影では必ず目を瞑り、映画は誰よりも早く笑ってしまいます。仕事も恋愛もなんだか今一つピンと来るものがない日々を送っていた彼女ですが、ある日、公園で偶然出会ったハンサムなダンス講師・ウェンソンと、“七夕バレンタイン”にデートの約束をします。しかし、彼女がふと目を覚ますと、なぜかそこはバレンタイン翌日。失くした記憶の秘密を握っているだろうバス運転手・グアタイを探しに、シャオチーは消えた"1日"を求め旅に出ます。そして、その果てに見つけたものは…。

    "台湾ニューシネマの異端児”として注目を集めたチェン・ユーシュンが監督・脚本を手がけた本作は、2020年・台湾アカデミー賞で作品賞を含む5部門に輝いたラブ・コメディです。ただ、王道のラブ・コメディとは趣きが異なり、少しミステリアスでファンタジックにストーリーが展開されていきます。既存の作品で近いものを例えるなら、おとぎ話風のキュートなラブ・コメディ「アメリ」(2001年)に、主軸と時間軸が入れ替わる「パルプ・フィクション」(1994年)を足したような感じでしょうか(できるだけ前情報は入れずに観て欲しいので、抽象的ですみません)。

    作風にスパイスを効かせているのが、舞台となった台湾の各地です。シャオチーが暮らす、台北の人いきれでむせかえるような夜市。記憶を探しに訪れた南部の漁村。その村を走る1台のバス…。チェン監督はインタビューで「台北で生活する人たちは、日々の生活の中で様々なプレッシャーを感じながら生きている。台北の人々にとって南部に行くということは、『ひとまず現実から一旦離れてみる』、『生きる意味を考える猶予を与える』意味があるように思う」と話していました。本作の”時間を巡る"、"自分を見つめ直す"というメッセージは、そんなところからも伝わってきます。自分を愛する理由は人それぞれですが、鑑賞後には誰もがその理由をもう一度考え直すはずです。

    気軽に旅に出られない今だからこそ、台湾がより魅力的に映る作品にもなっています。ぜひ劇場でご覧ください!
    公式サイトはこちら→https://bitters.co.jp/ichi-kano/

    (C) MandarinVision Co, Ltd

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    【とやま】私たち、映画『鳩の撃退法』応援しています!

    2021.07.07 投稿

    いつもJ MAX  THEATERとやまをご利用頂きまして、誠にありがとうございます!!
    当館ではとやまのまちなかがロケ地となった8/27公開~映画『鳩の撃退法』を応援しています。
    半券サービス店舗の皆様をはじめ、まちなかの方々に応援写真のご協力を頂いております。
    今回は富山大和様をご紹介致します。
    富山大和様は41号線を挟んだお向かいにございます。
    7/8(木)~7/27(火)まで『MARVEL POP UP STORE』が開催されます。
    富山大和4階特設コーナーにて。
    HPはこちら→http://www.daiwa-dp.co.jp/

    ぜひ、みんなで8/27(金)『鳩の撃退法』観に行こう!!
    J MAX THEATERとやまでは富山版ムビチケ発売中です!!

    (c)2021「鳩の撃退法」製作委員会 (c)佐藤正午/小学館

     

    【とやま】スタッフおすすめ作品☆7/9(金)~『アメリカン・ユートピア』☆

    2021.07.07 投稿

    あいかわらず世の中は混沌としたままです。閉塞感に満ちた生活を強いられる日常が続く中にあって改めて感じるのはエンタテインメントの力なのではないでしょうか。映画や音楽が私たちに届けてくれる潤いや楽しさにどれだけ助けられたかわかりません。今回紹介する作品は「アメリカン・ユートピア」。ブロードウェイのショーを映像化したエンタテインメントの力がギュッ!と凝縮された心躍る音楽映画です。

     本作の主役は二人です。一人はこのショーのリーダー、元トーキング・ヘッズのフロントマンだったデイヴィッド・バーン。もう一人は、この映画の監督を務めたスパイク・リー。今では世界的なビックネームの二人はともに80年代のニューヨークで活動し始め近い距離にいました。互いの活躍は知っていて刺激を受けていたわけですから、この映画での二人は必然の出会いだったのでしょう。もう少し早く実現してもよかったんじゃないかとも思ったのですが、作品を観て実感したのは、音楽と映画のフィールドで長い時間を経て培った知見があるからこそこんな見事な化学反応が起きたんだろうということです。熟成した二つの才能は、時にユーモアたっぷりに、時に辛辣に、アメリカ社会に切り込んでいきます。

     まず映画で映し出されるステージの様相に驚かされます。何本も立ち並ぶマイクやドラムセット、数々の音響機器やそれらを繋ぐ沢山のコード類、音楽ライブでは当たり前に目にするものが一切ありません。不要なものを全て削ぎ落したステージ空間ではデイヴィッド・バーンはじめ、ドラマーやキーボード奏者を含む全てのバンド・メンバーが楽器をそれぞれの身体に固定し、ステージ上を歩き、踊り、飛び回ります。これは彼のライブを楽しむショーではありますが、不確かで分断が続く世界にあってもユートピアに対して強い憧れを抱いて歩を進めることを諦めない、そんな大きなテーマを持った人間賛歌でもあります。トーキング・ヘッズやデイヴィッド・バーンのことを知らなくても本作を観る上では何の支障もありません。ステージで躍動する表現者たちを観て、高揚感と多幸感に身体の隅々まで包まれることでしょう。そしてエンタテインメントの力を感じることでしょう。
     
    コロナ禍のためアメリカでは残念なことに配信での公開となりました。幸運なことに日本では劇場公開されました。この作品は繰り返し他者と“繋がる”ことの意味を問いかけます。だからこそ映画館の大きなスクリーンの大きな音で知らない誰かと一緒に観てほしいのです。「Road to Nowhere」。まだあてのない旅の途中だけれども、その先にあるユートピアにデイヴィッド・バーンとスパイク・リーと一緒に想いを馳せてほしいのです。

     ※「アメリカン・ユートピア」は7/9(金)~7/22(木)まで上映
     ※ 公式サイト →americanutopia-jpn.com

    ©2020 PM AU FILM, LLC AND RIVER ROAD ENTERTAINMENT, LLC ALL RIGHTS RESERVED

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