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【とやま】スタッフおすすめ作品☆4/22(金)~5/3(火)『TITANE/チタン』☆

2022.04.26 投稿

いつもJ MAX THEATERとやまをご利用頂きまして、誠にありがとうございます。

GW目前!遠くへ出かけるのも良いですが、近場で映画鑑賞はいかがでしょうか?本日は、好評上映中「TITANE / チタン」をご紹介します!

ショーガール(ダンサー)のアレクシアは、幼い頃に交通事故で重傷を負い、大きな傷跡が残るほどのチタンプレートを頭蓋骨に埋め込んでいました。その情熱的なパフォーマンスによって人気を博しますが、それとは裏腹に、車に対し異常なほどの執着心を抱き、危険な衝動に駆られるようになります。罪を繰り返し逃亡する中で、行方不明者になりすましたアレクシアは、その父である消防士ヴァンサンと出会い、奇妙な共同生活を始めることに。しかし、彼女の身体に変化が起こり…。

 「RAW 少女のめざめ」で鮮烈なデビューを飾ったジュリア・デュクルノー監督が、頭にチタンプレートを埋め込まれた主人公が辿る数奇な運命を描き、2021年カンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)に輝いた本作。同年の出品作には、アカデミー国際長編映画賞を受賞した濱口竜介監督「ドライブ・マイ・カー」や、レオス・カラックス監督のミュージカル作品「アネット」など、錚々たる作品が揃っていました。審査委員長であるスパイク・リー監督が本作の革新性を大きく称賛していましたが、確かに「%$?&!こんな映画観たことない!!」が、観終えてすぐの感想でした。

「交通事故/車/肉体」の3つがストーリーにおいて重要な要素となっている点が、塚本晋也監督の「鉄男」を思い出させます。また、前作と共通するのは「変化/成長」についてホラーをベースに描いているところ。薬を打ち続けるヴァンサン、その息子になりすますため身体を隠すアレクシア…身体の変化に心が追いついていないのは、性別も年齢問わず、誰しもが共感できる「恐怖」なのかもしれません。鑑賞後に本作について調べたところ、デュクルノー監督は「男性にできて、女性にできないことは何もない」と産婦人科医の母から教わり、皮膚科医の父も含めた両親の医学書を幼い頃から眺め、肉体への興味を募らせていたそう。6歳で「悪魔のいけにえ」に出会い…と、書いているだけでお腹が痛くなってくるような、筋金入りのボディホラー狂のようでした。詳しくは書きませんが、お腹を押さえたくなるシーンがとても多いのも納得です(笑)


ホラー映画が復活の兆し。5月3日までの上映です!お早めにご覧ください!!

公式サイトはこちらです。→https://gaga.ne.jp/titane/
J MAX THEATERとやま

© KAZAK PRODUCTIONS – FRAKAS PRODUCTIONS – ARTE FRANCE CINEMA – VOO 2020

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    【とやま】スタッフおすすめ作品☆4/22(金)~『カモンカモン』☆

    2022.04.24 投稿

     いつも JMAX THEATERとやま をご利用いただきありがとうございます。春休み期間中は連日多くのお客様にご来館いただきました。映画のある日常っていいなぁと改めて思いました。さて、今回紹介する映画は「カモン カモン」です。既に22日から上映は始まっていますが、それでも紹介したい大推薦の作品です。「ジョーカー」でアカデミー賞の主演男優賞を受賞したホアキン・フェニックスが数ある出演オファーの中から次に選んだのは、狂気から一転、9歳の子どもと過ごす日々を描いた優しい物語です。

     ニューヨークでラジオジャーナリストとして一人で暮らすジョニー(ホアキン・フェニックス)は、アメリカ中を回って子どもたちにインタビューしているラジオジャーナリスト。ある日、ロスアンゼルスに住む妹ヴィヴはある事情で家を空けることになり、9歳の息子ジェシー(ウディ・ノーマン)の世話をジョニーに頼むことに。突然始まった伯父と甥っ子の共同生活は子育て経験のないジョニーには戸惑いの連続です。そして、仕事のためにニューヨークに戻ることになったジョニーは、ジェシーも一緒に連れて行くことにします。好奇心旺盛なジェシーのストレートな質問や突飛な行動に手を焼きながらも二人は次第に心の距離を縮めていきます。

    この作品で重要な核となっているのが、ドキュメンタリー・パートとも言える、ホアキン・フェニックスが子どもたちに実際にインタビューをしているシーンです。「未来はどんなふうになると思う?」「この世界は公平だと思う?」「もし両親があなたの子どもだったらどんなことを教えたい?」。答えに台本はありません。自分の考えを自分の言葉で真っ直ぐに話す子どもたち。そしてそれに耳を傾けるホアキン・フェニックスの笑顔のなんと穏やかなことか!一見、映画の本筋とは無関係に思えるこのインタビューシーンですが、この子どもたちの答えに対して大人たちが示すべき姿や目指すべき社会をジョニーとジェシーを通して監督は描いたのではないでしょうか。子ども目線、大人目線、どちらにも偏ることなくジョニーとジェシーを対等な関係で描いた点にも好感が持てました。

    監督・脚本はマイク・ミルズ。彼は「人生はビギナーズ」では父親との、「20センチュリー・ウーマン」では母親とのエピソードをもとに映画を作りました。今回の「カモンカモン」では自分の子どもと接する中で作品の構想を思いついたとのことです。前の2作での監督の思いは父や母との過去へ向かっていましたが、今作は未来へ向かっています。映画の中でジェシーが「カモン!カモン!」と訴えます。作品のタイトルにもなっているこの言葉にはとても素晴らしい訳がついています。ジョニーとジェシーの、そして全ての人の未来に向けて「カモン!カモン!」の言葉が響きます。

    ※ 公式サイト→https://happinet-phantom.com/cmoncmon/
    ※ 現在、富山県内当館のみ上映中!!
    ぜひ、お早めにご鑑賞下さいませ。

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