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【とやま】スタッフおすすめ作品☆4/29(金)~『カポネ』☆

2021.04.28 投稿

 アカデミー賞が発表されましたね。作品賞、監督賞、主演女優賞の3冠に輝いた「ノマドランド」は現在当館にて上映中です。主演女優賞のフランシス・マクドーマンドが受賞スピーチで「みんな映画館に行きましょう。たくさんの人と大きなスクリーンで観て」と話していました。自身の受賞の喜びよりもコロナ禍で苦境にある映画を応援してほしいと訴えていた姿がとても印象的でした。
 今回紹介するのは、29日から上映開始の「カポネ」です。若い方にはあまり耳馴染みのない響きかもしれませんね。アル・カポネは、アメリカの禁酒法時代(1920年~1933年)に暗躍した史上最も有名なギャングの親分です。ダメだと言われると、じゃぁバレないようにこっそりとやっちゃえ、というのは世の常。カポネは酒の密造販売で大儲け。敵対するギャング達を殺害し、政治家や警察、マスコミも買収、“影のシカゴ市長”とまで言われるようになります。「スカーフェイス」でアル・パチーノが、「アンタッチャブル」ではロバート・デ・ニーロがこの時代のカポネを演じています。ご覧になった皆さんも多いことでしょう。
 本作「カポネ」は血なまぐさい時代のアル・カポネではなく、長い刑務所暮らしの後にフロリダで隠遁生活をおくっていた最晩年(といってもこの時はまだ40半ば)のアル・カポネにスポットをあてた人間ドラマです。若い頃から患っていた梅毒にいよいよ身体も精神も蝕まれてしまいます。認知症が進行し排泄もままならずオムツ姿に(何度も言いますが、この時はまだ40半ば)。過去の自身の悪事に苛まれ、現実と妄想のはざまで奇行を繰り返すようになります。なんと言ってもアル・カポネを演じたトム・ハーディーに尽きます。痛々しいほどに身も心もボロボロですが、眼光の鋭さとドスの利いた声にはアル・カポネの矜持と凄みがあります。見事なトム・ハーディーのアル・カポネです。
 劇中で語られるエピソードにはフィクションの部分も多くあるようです。アル・カポネという実在したギャング・スターのことを知らなくても、アル・カポネという男に起きた悲しい物語として十分に楽しめると思います。
 そういえば、次の007ジェームズ・ボンドの候補にトム・ハーディーが取りざたされているのはご存知でしょうか?そうかぁ…、ジェームズ・ボンドがニンジンくわえて…、いやいや何でもありません(笑)。是非、映画館で。

※「カポネ」4/29~上映
※ 公式サイト→https://capone-movie.com/

(C) 2020 FONZO, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

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    【とやま】スタッフおすすめ作品☆4/23(金)~『ノマドランド』☆

    2021.04.22 投稿

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    いよいよアカデミー賞の発表が26日に迫りました!今日はノミネート作品の中でも”大本命”と言われる「ノマドランド」を紹介します!

    ネバダ州の企業城下町で暮らしていた60代の女性ファーン。リーマンショックの影響で、長年住み慣れた家を失ってしまいました。キャンピングカーに亡き夫や家族との思い出など全てを詰め込み、彼女は“ノマド(放浪の民)”として車上生活を送ることに。Amazonの倉庫や国立公園の管理人など、過酷な季節労働現場を渡り歩きます。「”ホームレス”ではなく、”ハウスレス”」と言い、誇りを持ちながら生きるファーンの旅は、果たしてどこへ続いているのか――。ファーンの姿を通し、行く先々で出会い心の交流を重ねる”現代のノマド”の実像を描き出します。

    本作の見どころはたくさんありますが、まず初めに主演のフランシス・マクド―マンドの踏み込んだ演技に注目してください。過酷な状況に耐えうる存在感を保ちつつどこかチャーミングで親しみやすい、時に「ぷぷっ!」と吹き出してしまうようなファーンは、彼女の経験に裏打ちされた演技力により生まれたキャラクターだと感じました。いくつかの印象に残るシーンは、本作のプロデューサーでもある彼女のアイディアからヒントを得たものだそう。
    次に注目して欲しいのは、主演の2人以外は“現実のノマド” 、つまり演技経験のない一般人である点です。彼や彼女たちが自身に起こった出来事や胸中を吐露するんですが(つまりリアルな経験談として)、あまりの名演っぷりに、エンドロールが出るまで素人だと全く気がつきませんでした(笑)。俳優とノマドたちが実際に車上で生活し、育まれた絆がスクリーンを通して伝わってきます。
    そして、その2つを物語と調和させ、フィクションとドキュメンタリーのグラデーションのような映画に仕上げたのが、本作の監督である新鋭クロエ・ジャオです。雄大な自然の息をのむような美しいショット、限りなく本物を感じる風や水などの環境音が、本作を特別なものにしています。あのテレンス・マリックに影響を受けたと聞いて納得しました。彼の映画も”grace(恩寵)”というキリスト教特有の考え方が根幹にあり、広大な大地を持つアメリカだからこそ生まれる美しいシーンがたくさんですよね。皮肉ですが、いろんな危機や災害を経験するからこそ、自己や生き方、目の前にある自然について考える…そんな哲学的な作品でした。

    ジャオ監督は今後、マーベルの新作「エターナルズ」を手がけることも決まっていて、そちらも楽しみです!
    ぜひJ MAXシアターでご覧ください!


    © 2020 20 th Century Studios All rights reserved

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    【とやま】アカデミー賞ノミネート作品はJ MAXとやまで!

    2021.04.18 投稿

     新型コロナウイルスの影響で2ヶ月近く延期になっていた第93回アカデミー賞授賞式がいよいよ25日(日本時間では26日)に開催されます。今年のアカデミー賞は新しい時代のアカデミー賞になるんじゃないかと思っています。今回はそんなことを当館の上映予定と併せて書きました。
     コロナ禍でアメリカの映画館は長期に渡る休館を余儀なくされたことで新作の公開が先延ばしになり、例年に比べアカデミー賞の対象作品数が減ることになりました。そんな中にあってNetflixをはじめとした配信作品の躍進がとまりません。今年のノミネート数は過去最高でした。今後、アカデミー賞に限らず世界各地の映画祭でも配信作品が無視できない時代になっていくのではないでしょうか。
     そして、もうひとつ時代の大きなうねりを感じるのが“多様性”対しての取り組みです。長年アカデミー賞は、有色人種の監督や俳優による作品のノミネートや受賞が少ないことで批判を受けてきました。2016年には俳優部門のノミネートが全員白人だったことで“ホワイト・オスカー”と揶揄されました。昨年は監督賞にノミネートされたのが全員男性だったことを受け、ナタリー・ポートマンは羽織ったケープに評価されるべき女性監督の名前を金色の刺繍で施し授賞式に現れました。このことは瞬時に世界中に広まっていきました。SNS社会の到来で様々な考えや問題が可視化できる時代になりました。アカデミー賞も変わっていく必要があります。アカデミー賞を運営する映画芸術科学アカデミーは、作品賞選考において“多様性”を求める新たな基準を設け2024年の第96回から適用すると発表しています。そんな過渡期にある昨年第92回アカデミー賞で韓国映画『パラサイト半地下の家族』が英語以外の言語の映画として史上初の作品賞を受賞しました。歴史が変わることを実感した瞬間でした。
     今回のノミネート作品を見てみます。配信作品は過去最高のノミネート数となり多様性についてもその考え方を変えようとする姿勢がうかがえます。作品賞でノミネートされた「ミナリ」で一家の父親役を演じたスティーブン・ユアンはアジア系として初の主演男優賞にノミネートされました。「ノマドランド」のクロエ・ジャオ監督はアジア系女性として史上初めて監督賞へのノミネートを果たし、「プロミシング・ヤング・ウーマン」のエメラルド・フェネル監督と共に複数の女性監督が監督賞にノミネートされたのも史上初です。
     J-MAXとやまではここで紹介した新しい時代のアカデミー賞を予感させる作品を上映します。「ミナリ」はすでに上映は終了しているのですが、作品賞の大本命と目されている「ノマドランド」が4/23(金)~の上映(なんというグッドタイミング!)です。そして作品賞やキャリー・マリガンの主演女優賞が有力視されている「プロミシング・ヤング・ウーマン」は7月上映予定です。
    まだまだあります。個人的に注目しているのが主演男優賞。「マ・レイニーのブラックボトム(配信作品)」の昨年43歳の若さで亡くなったチャドウィック・ボーズマンを推す声が圧倒的です。彼が受賞したら誰がどんなスピーチをするのでしょう?想像しただけでウルウルしてきます。今、J-MAXとやまでは彼が主演する「21ブリッジ」を上映しています。ボーズマンの最後の主演作品です。今は亡き彼の熱演を目に焼き付けてください。主演男優賞でのボーズマンの対抗馬が「ファーザー」の83歳の名優アンソニー・ホプキンス。半世紀を超える役者人生の最高傑作にして集大成と絶賛された「ファーザー」も当館で5/21~の上映が決定しています。楽しみな作品が目白押しです!皆さんのお越しをお待ちしています。
    “and the oscar goes to…” さて、皆さんの予想は?

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