【とやま】「カターレ富山2021新体制発表会 THE MOVIE」が開催されました。
1/31(日)当劇場にて「カターレ富山2021新体制発表会 THE MOVIE」が開催されました。
事前に参加申し込みをされたファン・サポーターの皆様が来場され、スタジオとシアターを中継でつないでライブビューイングにて行われました。
JMAX THEATER とやま では、各企業様や各種団体様など、シアターを研修会やセミナーなどでご利用していただけます。
詳細は劇場スタッフまでお問い合わせください。
【とやま】スタッフおすすめ作品☆1/29(金)~『名も無き世界のエンドロール』☆
歴史的な大雪に見舞われた1月ですが、除雪作業も行き渡り随分過ごしやすくなりましたね(関係者の皆さんおつかれさまでした!)。さて、今日は29日から公開される『名も無き世界のエンドロール』を紹介します!
今作は第25回小説すばる新人賞を受賞した同名小説を『累(かさね)』『キサラギ』の佐藤祐市監督が映画化しました。
それぞれ複雑な家庭環境で育った幼なじみのキダとマコト。支えあうように毎日を過ごし20歳になった2人が一緒に働く職場へ、政治家令嬢でモデルのリサが現れます。彼女に興味を抱いたマコトにキダは「住む世界が違う」と諦めるよう忠告すると、彼は姿を消してしまいました。数年後に『交渉屋』と『会社経営者』という違う立場で再会した2人。マコトは恋人となったリサへプロポーズしようと、キダへ協力を求めます。それは10年もの歳月をかけた、壮大なサプライズ作戦でした。
主演の岩田剛典さんと新田真剣佑さん、キダとマコトの過去と現代を交錯しながら描くバディ・ムービーであり、『愛する人に壮大な”プロポーズ”を』するべく作戦を立てて行く、ロマンティックなラブストーリーです。そして、その作戦がどこか不穏な空気を纏うサスペンスのようでいて…これ以上はネタバレになってしますので書くのはやめておきますね(笑)個人的には、それはも~う高飛車で自己中心的なわがままなお嬢様を演じた中村アンさんに感動!普段テレビドラマで観る彼女のイメージとは真逆の、でも決して嘘っぽくない演技がとても素晴らしかったです。ちょっと、本気でイライラするぐらいですよ(笑)
1月2月は日本映画の公開がたくさん控えています。先ずはこの作品から、楽しんでください!
『名も無き世界のエンドロール』は1月29日より公開。
公式サイトはこちら
https://www.namonaki.jp
【とやま】スタッフおすすめ作品☆1/15(金)~『燃ゆる女の肖像』☆
昨年このブログに”女性の生き方や女性の声を反映した作品、とくに女性監督作の躍進が多く見られた”と書きましたが、その中でも特に心待ちにしていた作品、公開中の『燃ゆる女の肖像』を紹介します!
本作はフランス出身の女性監督セリーヌ・シアマ監督が、18世紀、フランス・ブルターニュの孤島を舞台にある2人の燃え上がる恋の痛みと喜び描き、2019年カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した作品です。
画家のマリアンヌは、貴婦人から娘の見合いのための肖像画作製を依頼されます。ところが娘エロイーズは結婚を拒み、モデルになることも拒否。身分を隠して近づき完成させた肖像画は、真実を知った彼女に否定されてしまいました。マリアンヌが描き直しを決意すると、意外にもモデルを許諾したエロイーズ。キャンバスを挟み見つめ合い、美しい島を共に散策し、音楽や文学について語り合ううち、恋におちた2人。約束の期日まで残りわずか、肖像画はあと一筆で完成しますがーーー。
顔を合わせた2人の睨むような視線。なんとか肖像画を完成させようと盗み見る視線。画家がモデルを凝視する視線。親密な2人が見つめ合う視線。命の喪失と対峙する視線。様々な視線が交錯し、タイトルの”肖”の字が反転しているように、それは”見ている”のか”見られている”のか、画面から問いかけてきます。そして、監督が「俗世からすべてを切り離し、個として2人を存在させたかったので孤島を選んだ。抑圧や支配のない場所では女性に様々な可能性があり、喜びに満ちた状態でいられる。ポジティブな要素を大事にしたかった」と語るように、本作はほとんどのシーンにBGMがなく男性がほとんど登場しません。マリー・アントワネットが生きた18世紀。親が娘に結婚を強いることは当たり前で、父親の名を借りねば娘は画家として活躍することができませんでした。使用人ソフィーの描き方も含め、今作もまた女性たちの解放と問題提起が描かれています。恋愛も仕事も、人生において主体的に選択できるということが本当の幸せなのではないでしょうか。
観るシーンのすべてが絵画のように美しく波と風の音が心地よい、観ても聴いても楽しめる作品です。ぜひ劇場でご覧ください!
『燃ゆる女の肖像』は1/28まで公開中。
公式サイトはこちら
https://gaga.ne.jp/portrait/
【とやま】映画『大コメ騒動』本木克英監督一日支配人&舞台挨拶付き上映
元旦から1月3日の3日間、映画『大コメ騒動』の本木克英監督が一日支配人として、J-MAX THEATERとやまにご来場いただきました。
当初は1日と2日の二日間の予定で監督だけの舞台挨拶でしたが、2日には、室井滋さん、内浦純一さんがサプライズで舞台挨拶に登壇されました。
さらに急遽決定した3日の舞台挨拶には、柴田理恵さん、西村まさ彦さんも参加され、大変賑やかな舞台挨拶になりました。
新年のご挨拶&本日も舞台挨拶が行われ、室井滋さん・内浦純一さんにもご登壇頂きました!!
新年明けましておめでとうございます。
昨年はたくさんのお客様にご来場いただきまして、
誠にありがとうございました。
2021年もたくさんのお客様にお楽しみいただける
素敵な作品を取り揃えて、皆様のご来場を心よりお待ち致しております。
年明けの富山は雪の降る中、映画『大コメ騒動』にたくさんのお客様にお越し頂いております!!
誠にありがとうございます!!
元旦から、映画『大コメ騒動』の本木監督が一日支配人となって、お越し頂いております。
また、急遽、室井滋さん・内浦純一さんがご来館頂き、緊急でご参加くださりました!!
急遽、明日(1/3)も監督の舞台挨拶が決定し、ご来館頂くことになりました!!
混みあうこともございますので、ぜひ、お早めのチケット購入とご入場をお願い致します。
本年もJ-MAX THEATERを、どうぞよろしくお願い申し上げます。
J-MAX THEATER スタッフ一同
【とやま】スタッフおすすめ作品☆1/8(金)~『100日間のシンプルライフ』☆
あけましておめでとうございます。
昨年は新型コロナウイルスに翻弄された一年でした。当たり前の日常を過ごせる日が訪れることを信じて、たくさんの面白い映画を通して皆さんを元気にしたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年末に一年の垢を落とすべく部屋の片づけをしたのですが、モノが多くて作業がはかどらずに大変でした。あらためて自分の部屋に溢れるモノの多さに気づかされました。今年最初に紹介する映画は、そんなモノに溢れた現代社会で本当に大切なモノは何だろう?そんなことを見つめ直す“モノ”語り。「100日間のシンプルライフ」です。
ドイツ・ベルリンに住むパウルとトニーは幼なじみのビジネスパートナーです。パウルはスマホ依存症で、トニーはコンプレックスの塊男です。性格や趣味、価値観が異なる二人ですが、起業したアプリ開発事業も順調で、自身の欲望を満たすための多くのモノに囲まれた生活を送っています。ある日、大ゲンカをした二人は、酔った勢いで大金を賭けたある勝負をすることに。それは、すべての家財道具を倉庫に預け、裸一貫(本当にスッポンポンからのスタート!)で所持品ゼロの状態から1日1つずつ必要なモノを取り戻し100日間生活するというものです。そして二人は勝負を通して、モノやデジタルに依存している生活に気づき始めるのです。100日目を迎えた彼らが選んだ本当に大切なモノとは?
私たちの周りには多くのモノがあります。それは暮らしを豊かにしたり便利にしたり、あるいは心に潤いをもたらすモノだったはずです。でも、デジタル社会がその様相を一変させました。今の私たちはクリック一つで世界中のモノや情報を手に入れることが出来て、その気になれば誰とも会話せずに何の不自由もなく生活できます。クリックした内容から私たちの嗜好は解析されそれぞれに合わせた情報が逆に提案されたりもします。道具としてのモノから、それに依存し支配されてしまっている現実がそこにあります。映画の中でも、技術屋パウルは開発したアプリを“人を幸せにする存在”だと言いますが、ビジネスマンの相方トニーは“消費性向の詳細なデータを収集できる道具”と言います。このアプリに目をつけたアメリカのIT企業の社長が契約したいとベルリンにやって来ます。彼の名前はザッカーマン。名前もそうですが、スクリーンに登場するや、エッ!本人!?と一瞬驚くぐらいの外観から誰がモデルになっているかは一目瞭然(笑)。そんなザッカーマンがパウルに現代のIT社会について話すシーンがあるのですが、現代社会が底なし沼にはまってしまったかのような痛烈なセリフに背筋がゾッとしました。是非とも劇場で観てもらいたいと思います。
リモート会議、オンライン飲み会、配信ライブ…、否応なしに新しい生活様式を送らざるえない今だからこそ、モノと上手に付き合い賢く生きていく術をこの映画を観て考えてみてはいかがでしょうか。
*「100日間のシンプルライフ」は1月8日からの上映
*公式サイト貼り付け→https://100simplelife.jp/
【とやま】本日、『はりぼて』舞台挨拶&サイン会が行われました!!
いつもJ MAX THEATERとやまをご利用頂きまして、誠にありがとうございます。
本日、『はりぼて』13:30回上映終了後、五百旗頭幸男監督、砂沢智史監督ご登壇による舞台挨拶が行われました。
コロナ禍の中、たくさんのお客様にご来場いただきました。誠にありがとうございます。
上映終了後の舞台挨拶とあって、みなさん真剣なお顔で両監督の話を聞かれているのが印象的でした。
昨日のブログではネタバレになると思い、掲載しませんでしたが、取材後にTVでは放送されない議員の方との秘話やこの映画化に伴い、
様々な苦労や想いを赤裸々に語って頂きました。印象的だったのがTVで観ていただくのと映画館ではお金を払って観て頂くことの違いを
分析されていたり、お二人のコンビネーションが本当に素晴らしく、長年一緒に付き合ってきたからこそ、この作品が生まれたんだと思いました。
たくさんの会場で舞台挨拶をされてきて、当館でなんと70館目という貴重な日と伺い、これもまたご縁だなと感じました。
J MAX THEATERとやまではコロナで休業する前から、『はりぼて』上映して欲しいという声がたくさんあがっておりました。
お二人にとっても新人時代共に戦った思い入れのある場所・総曲輪に17年後、監督として舞台挨拶を行うなど思っても見なかったことかと思います。
今回、やっとですが、作品を上映出来て、私たちもとてもうれしく思います。
『はりぼて』は12/24まで上映しております。
ぜひ、ご来場お待ちしております。
※当館のスタッフ牧野ひとみによる初司会もお客様の視点での質問をお二人に投げかけれたので、皆さん十分ご満足いただけたかと思います。
当館ロビーにて監督のサインも掲出中です。
J MAX THEATERとやま
【とやま】本日、『はりぼて』舞台挨拶&サイン会が行われました!!
いつもJ MAX THEATERとやまをご利用頂きまして、誠にありがとうございます。
本日、『はりぼて』10:00回上映終了後、五百旗頭幸男監督、砂沢智史監督ご登壇による舞台挨拶が行われました。
コロナ禍の中、たくさんのお客様にご来場いただきました。誠にありがとうございます。
撮影秘話など盛りだくさんのお話でした。お答えする内容にNGなしというお二人の姿がとってもかっこ良かったです!
また、MCの尾島早都樹アナウンサーがとっても可愛くて、きゅんとした方も多いのではないでしょうか。
なんと!!明日、12/13(日)13:30回上映終了後にも両監督が登壇されます!!
ぜひ、ご来場をお待ちしております。お席に限りがございますので、お早めにお越しくださいませ。
J MAX THEATERとやま
【とやま】12月おすすめ作品 12/11(金)~☆『パピチャ 未来へのランウェイ』☆
12月はあれもこれも観たいとプログラムとにらめっこ、そんなお客様も多いのではないでしょうか?さて、今日は11日から公開される『パピチャ~未来へのランウェイ~』を紹介します!
『パピチャ』とは、アルジェリアのスラングで「愉快で魅力的で常識にとらわれない自由な女性」という意味で、本作は90年代のアルジェリアが舞台。これが長編デビュー作となるムニア・メドゥール監督が、”暗黒の10年”と呼ばれた内戦下に横行していた弾圧を、劇的かつ瑞々しく描いています。
大学生ネジュマは、ナイトクラブで自作のドレスを販売しており、夢は世界中の女性の服を作るファッションデザイナーになること。ところが、大学のある首都アルジェでは、過激派武装勢力の台頭によりテロが頻発し、女性はヒジャブの着用を強制するポスターがいたるところに貼られるようになっていました。それを拒むネジュマは、ある悲劇的な出来事をきっかけに、自分たちの自由と未来のため、命がけでファションショーを行うことを決意します。
監督自身の経験が色濃く反映されており、「女性たちがどう戦ったか・どう抵抗したか、主人公を通して当時の混乱の中にいる女性の視点で描きたかった」というストーリーは、観ている人の感情を大きく揺さぶるでしょう。そして、授業のシーンで大学教授が引用する、フランスの生物学者/哲学者・アルベール・ジャカールの「未来の社会を作りたいのではない。今とは違う社会を提示したい」という言葉が示すように、時代を問わず、慣習や戒律に縛られた女性たちの解放とその問題提起が強く表れた作品です。
2020年は映画業界にとって辛く我慢の多い年でしたが、本作のような女性の生き方や女性の声を反映した作品、とくに女性監督作の躍進が多く見られた年でもありましたね。『ハスラーズ』、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』、『はちどり』、『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』、『フェアウェル』、『82年生まれ、キム・ジヨン』といった”シスターフッド”や”ガールズ・エンパワーメント”作品を観て心が震えた方、必見ですよ。そして、来年公開となる『燃ゆる女の肖像』を、心待ちにしてください!
「パピチャ~未来へのランウェイ~」は12月11日より公開。
公式サイトはこちら→https://papicha-movie.com/
【とやま】12月のおすすめ作品☆『ストックホルム・ケース』をご紹介☆
今月も洋画邦画ともにバラエティに富んだプログラムが並びました。何と言っても「はりぼて」は大注目ですが、観てほしい!とスタッフ激推し作品が「はりぼて」と同じく11日より上映の「ストックホルム・ケース」です。
“ストックホルム症候群”という言葉をご存じでしょうか?誘拐事件や監禁事件などの被害者が、犯人と長い時間を共にすることにより、連帯感や犯人への同情・共感といった感情を抱く心理現象のことを言います。この映画は、“ストックホルム症候群”の語源となったスウェーデン史上最も有名な銀行強盗事件を描いたものです。
この心理現象を語る上で必ず引き合いに出されるのが、1974年アメリカで起きたパトリシア・ハースト事件です。映画「市民ケーン」のモデルになった新聞王ランドルフ・ハーストの孫娘で当時19歳だったパトリシア・ハーストが過激派組織に誘拐されてしまいます。その2ヶ月後にこの過激派組織は銀行を襲撃するのですが、誘拐されたはずのパトリシアが犯人グループと共にライフル銃を持って強盗を行っていたのです。ハースト事件はTVでも度々紹介されたりしているので知っている方も多いと思いますが、ハースト事件の前年1973年に起こった言葉の語源となったストックホルムの事件のことはあまり知られていないのではないでしょうか。
アメリカに憧れを抱くラース(イーサン・ホーク)はアメリカ人風を装いストックホルムの銀行に強盗に入ります。しかし計画性のない強盗は失敗。あっという間に銀行は警察に包囲されてしまいます。ラースは幼い子を持つビアンカ(ノオミ・ラパス)を含む3人を人質に銀行に立てこもる羽目になり、事件は長期戦となっていきます。すると犯人と人質の関係だったラースとビアンカたちの間に不思議な共感が芽生え始めます。
銀行強盗、人質、警察。言葉だけを並べると手に汗握るサスペンス映画の匂いがプンプンしますが、この映画はクライム・サスペンスというよりもオフビート・コメディといった方が合っているかもしれません。銀行強盗での人質監禁ですからヒリヒリと緊迫した場面も有りますが、凶悪犯を装ってはいるものの些細なことで慌てふためいたり、必死だけどどこか抜けていたりするラースが可笑しいのです。挙句の果てに人質から監禁の手助けまでされちゃいます。もう、どっちが犯人で人質かも怪しくなります。映画を観ながら何度もクスッとなりました。で、映画を観ているうちにラースにどんどん肩入れしている自分がいるんですよ。そして、“あぁー、人質のみんなの気持ちわかるよなぁ”って、すっかり自分がストックホルム症候群の症状に陥ってしまう始末(笑)。誰だって映画で描かれるような体験はしたくはありませんよね。でも、この映画をご覧なれば皆さんもストックホルム症候群を疑似体験できますよ。そして、心の中でこう叫ばずにはいられなくなることでしょう。“ラース、しっかりしろよ!”
**「ストックホルム・ケース」は12月11日より公開。
公式サイトはこちら→http://www.transformer.co.jp/m/stockholmcase/