JMAX THEATER とやま

カテゴリ別

・スタッフ日誌(32)

投稿月別

・2025年09月(2)

・2025年08月(1)

・2025年06月(2)

・2025年05月(1)

・2025年04月(3)

・2025年03月(1)

・2025年01月(1)

・2024年12月(1)

・2024年11月(8)

・2024年10月(1)

・2024年09月(1)

・2024年08月(1)

・2024年07月(1)

・2024年05月(3)

・2024年03月(2)

・2023年11月(1)

・2023年10月(2)

・2023年08月(1)

・2023年07月(2)

・2023年05月(1)

・2023年04月(2)

・2023年03月(7)

・2023年02月(1)

・2023年01月(1)

・2022年12月(4)

・2022年11月(4)

・2022年10月(2)

・2022年09月(4)

・2022年08月(1)

・2022年07月(6)

・2022年06月(7)

・2022年05月(4)

・2022年04月(2)

・2022年03月(1)

・2022年02月(9)

・2022年01月(3)

・2021年12月(3)

・2021年11月(2)

・2021年10月(6)

・2021年09月(6)

・2021年08月(4)

・2021年07月(5)

・2021年06月(4)

・2021年05月(6)

・2021年04月(3)

・2021年03月(3)

・2021年02月(1)

・2021年01月(6)

・2020年12月(4)

・2020年11月(2)

・2020年10月(2)

・2020年09月(3)

・2020年08月(2)

・2020年05月(1)

・2020年03月(1)

・2020年02月(2)

・2019年12月(1)

・2019年08月(1)

・2019年07月(2)

・2019年06月(1)

・2019年05月(2)

・2019年02月(2)

・2019年01月(3)

・2018年11月(1)

・2018年10月(2)

・2018年09月(1)

・2018年05月(3)

・2018年03月(1)

・2018年01月(2)

・2017年11月(1)

・2017年10月(1)

・2017年09月(2)

・2017年08月(3)

・2017年05月(2)

・2017年04月(6)

・2017年02月(1)

・2016年12月(2)

・2016年11月(3)

・2016年08月(1)

・2016年07月(5)

・2016年06月(1)

・2016年05月(1)

シアターレンタル
サービス案内
イベント情報
よくあるご質問
採用情報
とやまスタッフブログ

スタッフブログSTAFF BLOG

 

【とやま】スタッフおすすめ作品☆4/29(金)~『カポネ』☆

2021.04.28 投稿

 アカデミー賞が発表されましたね。作品賞、監督賞、主演女優賞の3冠に輝いた「ノマドランド」は現在当館にて上映中です。主演女優賞のフランシス・マクドーマンドが受賞スピーチで「みんな映画館に行きましょう。たくさんの人と大きなスクリーンで観て」と話していました。自身の受賞の喜びよりもコロナ禍で苦境にある映画を応援してほしいと訴えていた姿がとても印象的でした。
 今回紹介するのは、29日から上映開始の「カポネ」です。若い方にはあまり耳馴染みのない響きかもしれませんね。アル・カポネは、アメリカの禁酒法時代(1920年~1933年)に暗躍した史上最も有名なギャングの親分です。ダメだと言われると、じゃぁバレないようにこっそりとやっちゃえ、というのは世の常。カポネは酒の密造販売で大儲け。敵対するギャング達を殺害し、政治家や警察、マスコミも買収、“影のシカゴ市長”とまで言われるようになります。「スカーフェイス」でアル・パチーノが、「アンタッチャブル」ではロバート・デ・ニーロがこの時代のカポネを演じています。ご覧になった皆さんも多いことでしょう。
 本作「カポネ」は血なまぐさい時代のアル・カポネではなく、長い刑務所暮らしの後にフロリダで隠遁生活をおくっていた最晩年(といってもこの時はまだ40半ば)のアル・カポネにスポットをあてた人間ドラマです。若い頃から患っていた梅毒にいよいよ身体も精神も蝕まれてしまいます。認知症が進行し排泄もままならずオムツ姿に(何度も言いますが、この時はまだ40半ば)。過去の自身の悪事に苛まれ、現実と妄想のはざまで奇行を繰り返すようになります。なんと言ってもアル・カポネを演じたトム・ハーディーに尽きます。痛々しいほどに身も心もボロボロですが、眼光の鋭さとドスの利いた声にはアル・カポネの矜持と凄みがあります。見事なトム・ハーディーのアル・カポネです。
 劇中で語られるエピソードにはフィクションの部分も多くあるようです。アル・カポネという実在したギャング・スターのことを知らなくても、アル・カポネという男に起きた悲しい物語として十分に楽しめると思います。
 そういえば、次の007ジェームズ・ボンドの候補にトム・ハーディーが取りざたされているのはご存知でしょうか?そうかぁ…、ジェームズ・ボンドがニンジンくわえて…、いやいや何でもありません(笑)。是非、映画館で。

※「カポネ」4/29~上映
※ 公式サイト→https://capone-movie.com/

(C) 2020 FONZO, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

  •  

    【とやま】スタッフおすすめ作品☆4/23(金)~『ノマドランド』☆

    2021.04.22 投稿

    *****************
    いよいよアカデミー賞の発表が26日に迫りました!今日はノミネート作品の中でも”大本命”と言われる「ノマドランド」を紹介します!

    ネバダ州の企業城下町で暮らしていた60代の女性ファーン。リーマンショックの影響で、長年住み慣れた家を失ってしまいました。キャンピングカーに亡き夫や家族との思い出など全てを詰め込み、彼女は“ノマド(放浪の民)”として車上生活を送ることに。Amazonの倉庫や国立公園の管理人など、過酷な季節労働現場を渡り歩きます。「”ホームレス”ではなく、”ハウスレス”」と言い、誇りを持ちながら生きるファーンの旅は、果たしてどこへ続いているのか――。ファーンの姿を通し、行く先々で出会い心の交流を重ねる”現代のノマド”の実像を描き出します。

    本作の見どころはたくさんありますが、まず初めに主演のフランシス・マクド―マンドの踏み込んだ演技に注目してください。過酷な状況に耐えうる存在感を保ちつつどこかチャーミングで親しみやすい、時に「ぷぷっ!」と吹き出してしまうようなファーンは、彼女の経験に裏打ちされた演技力により生まれたキャラクターだと感じました。いくつかの印象に残るシーンは、本作のプロデューサーでもある彼女のアイディアからヒントを得たものだそう。
    次に注目して欲しいのは、主演の2人以外は“現実のノマド” 、つまり演技経験のない一般人である点です。彼や彼女たちが自身に起こった出来事や胸中を吐露するんですが(つまりリアルな経験談として)、あまりの名演っぷりに、エンドロールが出るまで素人だと全く気がつきませんでした(笑)。俳優とノマドたちが実際に車上で生活し、育まれた絆がスクリーンを通して伝わってきます。
    そして、その2つを物語と調和させ、フィクションとドキュメンタリーのグラデーションのような映画に仕上げたのが、本作の監督である新鋭クロエ・ジャオです。雄大な自然の息をのむような美しいショット、限りなく本物を感じる風や水などの環境音が、本作を特別なものにしています。あのテレンス・マリックに影響を受けたと聞いて納得しました。彼の映画も”grace(恩寵)”というキリスト教特有の考え方が根幹にあり、広大な大地を持つアメリカだからこそ生まれる美しいシーンがたくさんですよね。皮肉ですが、いろんな危機や災害を経験するからこそ、自己や生き方、目の前にある自然について考える…そんな哲学的な作品でした。

    ジャオ監督は今後、マーベルの新作「エターナルズ」を手がけることも決まっていて、そちらも楽しみです!
    ぜひJ MAXシアターでご覧ください!


    © 2020 20 th Century Studios All rights reserved

  •  

    【とやま】アカデミー賞ノミネート作品はJ MAXとやまで!

    2021.04.18 投稿

     新型コロナウイルスの影響で2ヶ月近く延期になっていた第93回アカデミー賞授賞式がいよいよ25日(日本時間では26日)に開催されます。今年のアカデミー賞は新しい時代のアカデミー賞になるんじゃないかと思っています。今回はそんなことを当館の上映予定と併せて書きました。
     コロナ禍でアメリカの映画館は長期に渡る休館を余儀なくされたことで新作の公開が先延ばしになり、例年に比べアカデミー賞の対象作品数が減ることになりました。そんな中にあってNetflixをはじめとした配信作品の躍進がとまりません。今年のノミネート数は過去最高でした。今後、アカデミー賞に限らず世界各地の映画祭でも配信作品が無視できない時代になっていくのではないでしょうか。
     そして、もうひとつ時代の大きなうねりを感じるのが“多様性”対しての取り組みです。長年アカデミー賞は、有色人種の監督や俳優による作品のノミネートや受賞が少ないことで批判を受けてきました。2016年には俳優部門のノミネートが全員白人だったことで“ホワイト・オスカー”と揶揄されました。昨年は監督賞にノミネートされたのが全員男性だったことを受け、ナタリー・ポートマンは羽織ったケープに評価されるべき女性監督の名前を金色の刺繍で施し授賞式に現れました。このことは瞬時に世界中に広まっていきました。SNS社会の到来で様々な考えや問題が可視化できる時代になりました。アカデミー賞も変わっていく必要があります。アカデミー賞を運営する映画芸術科学アカデミーは、作品賞選考において“多様性”を求める新たな基準を設け2024年の第96回から適用すると発表しています。そんな過渡期にある昨年第92回アカデミー賞で韓国映画『パラサイト半地下の家族』が英語以外の言語の映画として史上初の作品賞を受賞しました。歴史が変わることを実感した瞬間でした。
     今回のノミネート作品を見てみます。配信作品は過去最高のノミネート数となり多様性についてもその考え方を変えようとする姿勢がうかがえます。作品賞でノミネートされた「ミナリ」で一家の父親役を演じたスティーブン・ユアンはアジア系として初の主演男優賞にノミネートされました。「ノマドランド」のクロエ・ジャオ監督はアジア系女性として史上初めて監督賞へのノミネートを果たし、「プロミシング・ヤング・ウーマン」のエメラルド・フェネル監督と共に複数の女性監督が監督賞にノミネートされたのも史上初です。
     J-MAXとやまではここで紹介した新しい時代のアカデミー賞を予感させる作品を上映します。「ミナリ」はすでに上映は終了しているのですが、作品賞の大本命と目されている「ノマドランド」が4/23(金)~の上映(なんというグッドタイミング!)です。そして作品賞やキャリー・マリガンの主演女優賞が有力視されている「プロミシング・ヤング・ウーマン」は7月上映予定です。
    まだまだあります。個人的に注目しているのが主演男優賞。「マ・レイニーのブラックボトム(配信作品)」の昨年43歳の若さで亡くなったチャドウィック・ボーズマンを推す声が圧倒的です。彼が受賞したら誰がどんなスピーチをするのでしょう?想像しただけでウルウルしてきます。今、J-MAXとやまでは彼が主演する「21ブリッジ」を上映しています。ボーズマンの最後の主演作品です。今は亡き彼の熱演を目に焼き付けてください。主演男優賞でのボーズマンの対抗馬が「ファーザー」の83歳の名優アンソニー・ホプキンス。半世紀を超える役者人生の最高傑作にして集大成と絶賛された「ファーザー」も当館で5/21~の上映が決定しています。楽しみな作品が目白押しです!皆さんのお越しをお待ちしています。
    “and the oscar goes to…” さて、皆さんの予想は?

     

    【とやま】昨日で終了してしまいましたが!!『あのこは貴族』作品紹介いたします。3/31までシティエフエムとのコラボ企画実施中!!

    2021.03.26 投稿

    今日は富山市出身の作家、山内マリコさん原作の映画「あのこは貴族」を紹介します!

    東京生まれのお嬢様で家事手伝いの華子。付き合っていた男性に結婚を匂わせるとフラれてしまい、「結婚=できるもの・当たり前にするもの」と感じていた彼女は、初めて人生の帰路に立たされます。「結婚=幸せ」と信じており、幾度もお見合いや婚活パーティーに奔走する中で、ようやく出会えたお相手は、ハンサムな弁護士・幸一郎でした。一方、富山から上京し、名門大学へ入学した美紀。幼稚舎から通う裕福な"内部生"が多いその学校で、彼女は親の援助を受けずなんとか踏みとどまろうとしますが、中退という挫折を味わいます。東京で生きる意味を見出せないまま、なんとなく田舎に戻れずにいたとき、”内部生”で同級生だった幸一郎と再会しました。その幸一郎を通じて2人の女性が出会ったとき、人生は思いもよらない方向へと向かっていくことになります。

    ”シスターフッドムービー”と謳われた本作は、女性同士の分断を静かに覆し、「女の敵は女」という固定観念を捨てさせてくれる素晴らしい作品でした。とりわけ強く書いておきたいのが、華子と美紀それぞれの友達、逸子と里英の存在です。海外にも拠点を持つバイオリニストの逸子は、お嬢様らしからぬ自立心がある聡明な女性。Uターンした富山で起業に奮起する里英は、多くは語らないものの、一度は途絶えた美紀との関係をまた緩やかに受け入れる優しい女性。「ひさしぶりに友達に連絡しようかな」と、思うはず。そして、美紀が華子にある言葉をかけるシーンに涙すると思います…。原作を読んでいましたが、ハンサムな弁護士・幸一郎という共通の男性を、映画ならではの人物に描き、それもとても良かったです。「男らしさ」という固定観念も、捨てたいものですよね。ネタバレになると思うので詳しくは控えますが、2人の対比(地方と都会、お嬢様とOL)がいろんな場面で描かれていて、岨手由貴子監督の映画作家としての手腕と気概も感じました。

    美紀のふるさとのロケ地として魚津市がちらりと登場しますが、こんなご時世でずいぶん東京へ遊びに行ってないので、冒頭のタクシーのシーンでは「あ~東京の夜景が恋しい!」と思いました。
    ぜひJ MAXシアターでご覧ください!

    本作品は3/25(昨日で)終了しております。
    シティエフエムとのコラボ企画ですが、半券をお持ちのお客様はぜひ、ご応募ください。
    お待ちしております。

     

    【とやま】スタッフおすすめ作品☆3/19(金)~『ミナリ』☆

    2021.03.18 投稿

    3月15日にアカデミー賞ノミネートが発表されました!今月から順次ノミネート作が公開となります!今日はその中から3/19公開となる「ミナリ」を紹介します!
    1980年代、アメリカンドリームを夢見て南部・アーカンソー州に移住してきた韓国人のイー一家。農業での成功を願い広大な土地を買う父ジェイコブ、荒れた土地とボロボロのトレーラーハウスに不安を感じる母モニカ、しっかり者の長女アン、心臓病を抱えながらも好奇心旺盛でやんちゃな弟のデビッド。そこに、韓国から移住してきた祖母が加わり、みんなが少しずつ生活に希望を見つけていこうとしていきます。しかし現実は厳しく、水が干上がり作物は売れないなど、様々な困難と予想しなかった出来事が降りかかります。ジェイコブは挫けるどころか却って成功への意欲を燃やし、全てを犠牲にする勢いで農場の経営に没頭。ついにはそれが、とんでもない事態を引き起こしてしまいます。
    近年のアメリカ映画は移民やジェンダーにまつわる作品が多いように感じます。すでにアメリカで話題となった今作も「これはわたしたちの話だ!」と指示されているそう。そんな、多種多様な人種が暮らす国で指示された今作をわたしたち日本人はどのように受け止めるのだろうか、と思いながら鑑賞しました。結果、「これはわたしたちの話だ!」と感じられる作品でした!一家の考えるの幸せのかたちはそれぞれ少しずつ違い、互いを思いやるからこそ、ズレてしまう。これってどの家庭にも言えることなんじゃないでしょうか(職場、恋愛にも置き換えられますよね!)。なんだか既視感のある作品だな…と思っていると、後半のあるシーンで気がつきました。まるで「北の国から」のようだと…!
     アカデミー賞ノミネート作品には配信作も多く含まれますが、いま劇場で観られるのは本作だけです。ぜひJ MAXシアターでご覧ください!

     「ミナリ」公式ホームページはこちら
     https://gaga.ne.jp/minari/

     ©2020 A24 DISTRIBUTION, LLC All Rights Reserved.

  •  

    【とやま】スタッフおすすめ作品☆3/19(金)~『世界で一番しあわせな食堂』☆

    2021.03.18 投稿

     小さな村の家政婦としてやって来たかつてパリの超一流店のショフだった女性の料理が村人たちの心を満たし、いがみ合っていた村人たちがお互いを許し合う「バベットの晩餐会」。辛口で有名な料理評論家が涙した一皿は、母親を思い出すごくごく平凡な家庭料理のラタトゥイユ。そしてそれを作ったのがネズミのレミーという奇想天外なピクサー・アニメーション「レミーのおいしいレストラン」。皆さんも料理が重要なカギとなる映画があれこれ思い浮かぶことでしょう。美味しい料理は固く閉ざした心を優しく溶かしてくれます。こわばった口元に笑みを戻してくれます。今回紹介する「世界で一番しあわせな食堂」は、北欧フィンランドから届いた見た目にも心にも美味しくて優しい映画です。
     フィンランド北部の小さな村の食堂に中国・上海から料理人チェンが息子ニュニョとやってきます。チェンは恩人を探していると言い、村人に恩人の所在を尋ねますが知る者は誰もいません。食堂の女性経営者シルカは、チェンに食堂を手伝ってもらう代わりにチェン親子を家に泊め恩人探しの協力をします。恩人探しはなかなか進まないものの、食堂でチェンが出す料理が評判になり店は大繁盛。チェンも常連客と親しくなり、シルカとも互いを家族のように思いやるようになっていきます。しかし観光ビザの期限が迫り、帰国する日が近づいてきます。
    本作の監督はフィンランド映画界を代表する一人、ミカ・カウリスマキ。日本でも人気のアキ・カウリスマキ監督のお兄さんです。監督の描きたかったのは、分断に揺れる現代社会においてお互いを思いやる大切さ。国や人間同士の隔たりのない社会の豊かさ。そんな希望を“料理”にこめてこの映画を作ったのです。
    医食同源という考えに根ざした中国料理には何千年もの歴史があります。劇中に登場するチェンの作る料理がほんとにどれも美味しそうなのです。一方でフィンランド料理はとてもシンプル。シルカの食堂のメニューはポテトとソーセージばかり。これにはお店にやって来た観光客も不満たらたら。フィンランドには食事は空腹を満たすためだけのものという考えがあるとのこと。フィンランドの料理と食文化についてひどい言われようですが、フィンランド人のカウリスマキ監督がインタビューでそう仰っているのです(笑)。
     そして、チェンの料理に負けず劣らず素晴らしいのが映画の撮影が行われたフィンランド・ラップランド地方の風景です。カウリスマキ監督はここを撮影地に選んだ理由として、「ここは手つかずの自然が残っており、まだ人々によって台無しにされていない、とても神秘的な場所」と説明し、「素朴でオープンな場所だからここを舞台に選んだんだ。素朴でオープンな場であるからこそ人々はゆっくりと自分自身に向き合うことができる」とコメントしています。美味しい料理、神秘的な自然、ゆっくりと流れる時間。この映画はきっと“おいしい人生”を皆さんに届けてくれることでしょう。

    ※公式サイトはこちら→https://gaga.ne.jp/shiawaseshokudo/
    ※「世界で一番しあわせな食堂」は3月19日(金)~4/1(木)までの期間限定上映!!
    お早めにご鑑賞下さいませ。

    © Marianna Fil ms

  •  

    【とやま】スタッフおすすめ作品☆2/12(金)~2/25(木)『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』☆

    2021.02.17 投稿

     公開中の作品でオススメの1本!危険なアクションシーンに挑む、女性のスタントパフォーマーに迫るドキュメンタリー、『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』です!
     最近は『アベンジャーズ』のスカーレット・ヨハンソン、『マッドマックス 怒りのデス・ロード 』のシャーリズ・セロン、『バイオハザード』のミラ・ジョヴォヴィッチなど、女性が活躍するアクション映画が増えていますね。これまで男性が演じたような迫力のあるシーンも、CG技術の発達によって女性にも可能になったのかな…と思ったりしていませんか?私もズバリその一人でしたが、この映画を観る前と後ではアクションシーンに対する意識が全く変わりました!
     2021年の現在もCGでは表現出来ない動きを緻密に表現するため、ハリウッドではスタントパフォーマーたちが日々、撮影に備えたトレーニングに励んでいます。スタントは、素手での決闘はもちろん、トラックの下を車で横切り大破、高所や崖からの転落、バイクで高速道路を猛スピードで疾走など、その種類も様々。書いているだけで恐ろしいです(笑)そして、それらの危険な撮影に対する安全への配慮も欠かせません。男性と違い、何故かドレスなど薄着で駆け回るキャラクターが多いため、目立たない保護パッドを自作したりと、目に見えない苦労も披露されています。他にも”スタントのプロ”として仕事に向き合う姿を、大勢のパフォーマーのインタビューを通して描かれています。そして、そのスタントパフォーマーの先人たちへの敬意に溢れた作品でもあります。1970年代に活躍していたパフォーマーたちの苦労と歴史は涙を誘いますね…。
     「女には無理、男にしか出来ない」というこれまでの通説がいかに誤解であるか、女性蔑視発言で騒がれている今だからこそ、お見逃しなく!

    『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』は2/25まで公開中。
    ※2週間の期間限定上映です。お早めに!!
    公式サイトはこちら
     http://stuntwomen-movie.com

    (C) STUNTWOMEN THE DOCUMENTARY LLC 2020

  •  

    【とやま】「カターレ富山2021新体制発表会 THE MOVIE」が開催されました。

    2021.01.31 投稿

    1/31(日)当劇場にて「カターレ富山2021新体制発表会 THE MOVIE」が開催されました。

    事前に参加申し込みをされたファン・サポーターの皆様が来場され、スタジオとシアターを中継でつないでライブビューイングにて行われました。

    JMAX THEATER とやま では、各企業様や各種団体様など、シアターを研修会やセミナーなどでご利用していただけます。

    詳細は劇場スタッフまでお問い合わせください。

     

    【とやま】スタッフおすすめ作品☆1/29(金)~『名も無き世界のエンドロール』☆

    2021.01.25 投稿

    歴史的な大雪に見舞われた1月ですが、除雪作業も行き渡り随分過ごしやすくなりましたね(関係者の皆さんおつかれさまでした!)。さて、今日は29日から公開される『名も無き世界のエンドロール』を紹介します!
     今作は第25回小説すばる新人賞を受賞した同名小説を『累(かさね)』『キサラギ』の佐藤祐市監督が映画化しました。
     それぞれ複雑な家庭環境で育った幼なじみのキダとマコト。支えあうように毎日を過ごし20歳になった2人が一緒に働く職場へ、政治家令嬢でモデルのリサが現れます。彼女に興味を抱いたマコトにキダは「住む世界が違う」と諦めるよう忠告すると、彼は姿を消してしまいました。数年後に『交渉屋』と『会社経営者』という違う立場で再会した2人。マコトは恋人となったリサへプロポーズしようと、キダへ協力を求めます。それは10年もの歳月をかけた、壮大なサプライズ作戦でした。
     主演の岩田剛典さんと新田真剣佑さん、キダとマコトの過去と現代を交錯しながら描くバディ・ムービーであり、『愛する人に壮大な”プロポーズ”を』するべく作戦を立てて行く、ロマンティックなラブストーリーです。そして、その作戦がどこか不穏な空気を纏うサスペンスのようでいて…これ以上はネタバレになってしますので書くのはやめておきますね(笑)個人的には、それはも~う高飛車で自己中心的なわがままなお嬢様を演じた中村アンさんに感動!普段テレビドラマで観る彼女のイメージとは真逆の、でも決して嘘っぽくない演技がとても素晴らしかったです。ちょっと、本気でイライラするぐらいですよ(笑)
     1月2月は日本映画の公開がたくさん控えています。先ずはこの作品から、楽しんでください!

    『名も無き世界のエンドロール』は1月29日より公開。
    公式サイトはこちら
    https://www.namonaki.jp

     

    【とやま】スタッフおすすめ作品☆1/15(金)~『燃ゆる女の肖像』☆

    2021.01.24 投稿

    昨年このブログに”女性の生き方や女性の声を反映した作品、とくに女性監督作の躍進が多く見られた”と書きましたが、その中でも特に心待ちにしていた作品、公開中の『燃ゆる女の肖像』を紹介します!
     本作はフランス出身の女性監督セリーヌ・シアマ監督が、18世紀、フランス・ブルターニュの孤島を舞台にある2人の燃え上がる恋の痛みと喜び描き、2019年カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した作品です。
     画家のマリアンヌは、貴婦人から娘の見合いのための肖像画作製を依頼されます。ところが娘エロイーズは結婚を拒み、モデルになることも拒否。身分を隠して近づき完成させた肖像画は、真実を知った彼女に否定されてしまいました。マリアンヌが描き直しを決意すると、意外にもモデルを許諾したエロイーズ。キャンバスを挟み見つめ合い、美しい島を共に散策し、音楽や文学について語り合ううち、恋におちた2人。約束の期日まで残りわずか、肖像画はあと一筆で完成しますがーーー。
     顔を合わせた2人の睨むような視線。なんとか肖像画を完成させようと盗み見る視線。画家がモデルを凝視する視線。親密な2人が見つめ合う視線。命の喪失と対峙する視線。様々な視線が交錯し、タイトルの”肖”の字が反転しているように、それは”見ている”のか”見られている”のか、画面から問いかけてきます。そして、監督が「俗世からすべてを切り離し、個として2人を存在させたかったので孤島を選んだ。抑圧や支配のない場所では女性に様々な可能性があり、喜びに満ちた状態でいられる。ポジティブな要素を大事にしたかった」と語るように、本作はほとんどのシーンにBGMがなく男性がほとんど登場しません。マリー・アントワネットが生きた18世紀。親が娘に結婚を強いることは当たり前で、父親の名を借りねば娘は画家として活躍することができませんでした。使用人ソフィーの描き方も含め、今作もまた女性たちの解放と問題提起が描かれています。恋愛も仕事も、人生において主体的に選択できるということが本当の幸せなのではないでしょうか。
     観るシーンのすべてが絵画のように美しく波と風の音が心地よい、観ても聴いても楽しめる作品です。ぜひ劇場でご覧ください!

    『燃ゆる女の肖像』は1/28まで公開中。
    公式サイトはこちら
    https://gaga.ne.jp/portrait/

    9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19

    ページトップへ戻る

    © JMAX THEATER .ALL RIGHTS RESERVED.