【とやま】スタッフおすすめ作品☆9/2(金)~10/6(木)まで「WKW ウォン・カーウァイ 4K」5作品上映中☆
いつも J MAX THEATERとやま をご利用いただきありがとうございます。ずっと楽しみにしていた香港の名匠ウォン・カーウァイ監督の特集上映「WKW ウォン・カーウァイ 4K」が2日より始まりました。推し作品の紹介ということであれば、上映開始前にブログをアップするべきだったのでしょうが、作品のレストア(復元)にあたって、カーウァイ監督は色合いはもちろんのこと、映像のアスペクト比や音響にもこだわったと聞けば劇場のスクリーンで拝ませていただいてからアップしないとダメだろうと。それに、今回レストア上映する5作品の内容のほとんどを忘れてしまっていたので、やっぱりちゃんと観ないと、と思ったわけです。
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今回、おすすめする作品は9/2(金)~10/6(木)まで1週間ごとに上映する「WKW4K」5作品を紹介致します。
最初の上映作品は「恋する惑星」。金髪サングラスにレインコートの女。溢れる人混みの残像とスローモーションで逃げる金髪女。一連のカーウァイ監督作品で一躍その名を世界に知らしめたクリストファー・ドイルのカメラが変幻自在に躍ります。あぁー!これだ、これだ!映画が始まって一気に記憶の扉が開きました。公開当時はミニシアター全盛期。「これを観ないと時代に乗り遅れるぞ!」、と女性誌やタウン誌がこぞって取り上げていました。ファッション・アイコンあるいはポップ・カルチャーの潮流。映画作品の紹介というよりもそんな立ち位置での紹介でした。
今回上映するのは、ふたりの警官の失恋とすれ違う恋模様を描いた現在上映中の『恋する惑星』(94)、香港のネオン街で織りなされる男女5人の恋と青春を描く群像劇『天使の涙』(95)、傷つけ合いながらも愛し合うゲイの恋人同士の物語『ブエノスアイレス』(97)、互いに伴侶を持つ身でありながら惹かれ合う男女の大人のラブストーリー『花様年華』(00)、アジアの人気スターが多数集結、木村拓哉が出演することでも話題になったSFラブストーリー『2046』(04)の5作品。香港は1997年に中国に返還されるという一大展開期を迎えました。この5作品はその過渡期にありました。レストアの作業でカーウァイ監督はきっと香港が香港だったという時代の時間と記憶の断片を作品に注いだことでしょう。そして観る側も当時とは違う感情を抱くことでしょう。まだ一作目の「恋する惑星」を観ただけですが、香港への監督の強い想いがスクリーンから伝わってきました。
「WKW ウォン・カーウァイ 4K」の特集上映ではスタンプラリーを実施しています。5作品全てのスタンプを押印されたお客様には先着順でオリジナルA3ポスターをプレゼントいたします(無くなり次第終了)。そして、カーウァイ監督が製作総指揮をしたタイの俊英 バズ・プーンピリヤ監督の「プアン 友だちと呼ばせて」も現在上映中です。というわけで9月はウォン・カーウァイ月間。「これを観ないと時代に乗り遅れるぞ!」
※ 公式サイト→http://unpfilm.com/wkw4k/
※ 「WKW ウォン・カーウァイ 4K」は5作品を9月2日よりそれぞれ1週間ずつ上映
【とやま】スタッフおすすめ作品☆8/26(金)公開「スワンソング」☆
夏休みも終盤ですが、新作公開は続きます!さて、今回は県内当劇場独占上映となる「スワンソング」をご紹介します!
老人ホームでひっそりと暮らすパットは、はるか遠い昔、ヘアメイクドレッサー「パトリック・ピッツェンバーガー」として活躍していました。そこへ、かつての顧客、街一番の大金持ちであるリタが亡くなり、彼女の遺言である「死化粧はパットに」を実行して欲しいと依頼があります。親友でもあったリタの葬儀を前に、仕事への情熱、複雑な友情、そして自身の過去と現在。様々な思いを巡らせ、パットの心は揺れていきます。
本国ではゲイカルチャーを描いた作品で定評がある、トッド・スティーブンス監督。日本の劇場初公開となる本作は、監督が17歳の時にオハイオ州サンダスキーのゲイ・クラブで踊っている姿を見て衝撃を受けたという、パトリック・ピッツェンバーガーが本作のモデルです。映画の道へ進んでから、いつか”ミスター・パット"を主役にした作品を撮りたいと思い続け、ついに念願を叶えました。エイズが蔓延した90年代から現在に至るまでのゲイカルチャー、ゲイカップル描写、社会における立場や相続問題など、リアルなトピックをストーリーに盛り込んだLGBTQ+映画です。
個性派俳優として名をはせるウド・キアーが、意地悪で面倒くさくて、でもそれでいてとてもチャーミングで人間味あるパットを、表情・所作・話し方に魂を込めて演じているのが、画面を通し伝わってきます。そして、パットが大事にしてきた美学を取り戻していく様子は、ロードムービー映画としても素晴らしい演出がたくさん散りばめられています。ネタバレになるので控えますが、あるお店でのシーンがとっても良くて泣きました…。あと、このところさぼっていたたお洒落をして、劇場でもう一度観ようと思いました(笑)
クィアはもちろん、老いることに不安を抱きがちな人に観て欲しい作品です。お早めにご覧ください!
「スワンソング」
https://swansong-movie.jp/#
©2021 Swan Song Film LLC
【とやま】スタッフおすすめ作品☆7/15(金)~7/28(木)「リコリス・ピザ」☆
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夏休みに入り、様々な作品が公開されています!どれを観ようか悩んでいる方もきっといらっしゃいますよね。さて、そんな皆さんにおすすめしたい、県内では当劇場独占上映中の作品「リコリス・ピザ」をご紹介します!
1970年代のアメリカ、ハリウッド近郊にあるサンフェルナンド・バレー。子役俳優として活動活躍中の高校生のゲイリーは、学校へ写真撮影にやってきたカメラマンのアシスタントとして働くアラナに一目惚れしました。「君と出会うのは運命だ」、「僕はショーマン、天職だ」と、なんの迷いもなく自信過剰なゲイリーに対し、アラナは「将来?夢?分からない」と、未来に漠然とした不安を抱えています。それでも、ふたりの距離は徐々に近づいていきー。
本作は、カンヌ/ベネチア/ベルリンの世界3大映画祭の全てにおいて監督賞を受賞した鬼才ポール・トーマス・アンダーソン(通称:PTA)監督が、出身地であるサンフェルナンド・バレーを舞台に描いた青春物語。「パンチドランク・ラブ」(2002)以来となるラブストーリーであり、70年代のロサンゼルス(ハリウッド近郊)を描いた、カルチャー作品でもあります。監督が実際に聞いたエピソードと実在する人物をモデルにしたということもあり、クエンティン・タランティーノ監督「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(2019)の親戚のような雰囲気を感じました。
ゲイリーとアラナを演じるのは、PTA作品の常連だった故フィリップ・シーモア・ホフマンの息子クーパー・ホフマンと、グラミー賞ノミネート姉妹バンド「ハイム」の三女アラナ・ハイム。くっついて離れて追いかける(劇中でとにかく走っています)おかしく奇妙な関係の2人は、誰しもに存在するであろう「忘れられない関係」を描いているというか…遥か遠い昔の恋愛を思い出しますね(笑)。演技初挑戦となる2人は、フレッシュさを遺憾なく発揮すると同時に気の利いたアドリブを放つ大胆さも持ち合わせており、今後の活躍も楽しみにしたいところです。
本作のパンフレットには、70年代当時のカルチャーやモデルとなった人物、実在したお店、劇中で流れる楽曲の解説など、たくさんのサイドストーリーが掲載されています。鑑賞後にも楽しめる作りになっているので、おすすめです!
上映は7/28(木)までです。お早めにご覧ください!
公式HP https://www.licorice-pizza.jp/#
©2021 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.
【とやま】富山ロケ作品『幻の蛍』上映が終了いたしました。
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昨日7/14(木)で、富山ロケ作品「幻の蛍」が終了致しました。
伊林監督、野岸紅ノ葉さん、池田埜々耶さんが最後のご挨拶をしにサプライズでお越し下さりました。
伊林監督や野岸さんも話されてましたが、「7/9より、東京・新宿にて全国公開されました。また、全国各地での上映も決まってきています。富山ではもう観れなくなりますが、まだまだ頑張って参りますので、引き続き応援の程、よろしくお願いいたします。」
可愛い池田さんも「最後まで本当にありがとうございました!」とご挨拶されてました。
本当に素敵な三姉妹です!
6/24(金)~7/14(木)短い期間でしたが、たくさんの舞台挨拶や朝日町での出張上映など、監督はじめ、野岸さん、池田さんの頑張る姿には本当に心打たれるものがたくさんありました。とやまのまちなかにある映画館として、私たちは「幻の蛍」をこれからも応援して参ります。
「幻の蛍」は本当に素敵な作品です!!
どんどん羽ばたいていきますので、皆様、若い伊林監督、野岸さん、池田さんの応援をよろしくお願いいたします。
尚、7/14~18の間、当館では一階のブースにて「幻の蛍」ありがとう!コーナーを展開しております。
ぜひ、この機会にゆっくりとご覧下さいませ。
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【とやま】スタッフおすすめ作品☆7/22(金)~「君を想い、バスに乗る」☆
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皆さんは旅といったらどのような移動手段を思い浮かべますか?地元の街を歩いて回ったり、飛行機を使って遠い場所へ行ったりと旅にはさまざまな形態がありますね。細かく計画を立てて行動する旅や行き当たりばったりで散策をする旅など楽しみ方は無数にあります。今回紹介するのはバスを使って旅をする映画「君を想い、バスに乗る」です。
この映画の主人公のトムはローカルバスのフリーパスを使ってイギリス横断の旅に出ます。トムは大切な鞄と共に愛する妻と出会った思い出の地であるランズエンドを目指します。60年以上も前の夫婦の旅を彼は忠実に再現しようとします。その距離はなんと1350キロ!こんな長距離ですがバスを乗り継いでトムは目的地を目指します。90歳を超えているため体は思うようには動かず、各地ではいろんなハプニングに遭遇します。妻との思い出を辿りながらバスに乗るトムの冒険譚が始まります。
長い旅の中でトムはさまざまな人に出逢います。出会った人とトラブルを解決していくトムはSNSでいつしか#BusHero(#バスの英雄)と話題になっていきます。たくさんの人々の助けを借りながら少しずつ進んで行くトム。大切な鞄と共に彼は目的地にたどり着けるのでしょうか。
脚本を書いたジョー・エインズワースは彼の父と義父が高齢者向けの無料バス券を使ってどこに旅をするかという話から着想を得てこの物語を書きました。
主演のティモシー・スポールは主人公のトムより遥かに若い俳優ですが、見事な役作りとメイク技術によって90歳のトムを演じました。また彼はイタリアで開催されたバーリ映画祭で最優秀主演男優賞を受賞しました!
バスの窓から見える緑豊かな景色や劇中で流れる穏やかな音楽などもとても魅力的です。鑑賞後にはきっとバスに揺られてどこか遠くへ行きたくなるはずです。ランズエンドへと向かうトムの心温まるロードムービーを劇場でぜひ鑑賞してみてください。
公式HP https://kimibus-movie.jp/
© Last Bus Ltd 2021
【とやま】映画『幻の蛍』J MAX THEATERとやまでご鑑賞ください!
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「幻の蛍」無事にたくさんの舞台挨拶が行われました。朝日町アゼリアホールでの出張上映会も無事に終了致しました。
次は東京に飛び立ちます。
が、J MAX THEATERとやまでもまだまだ上映しておりますので、お早めにご鑑賞くださいませ。
「一期一会」
今回、「幻の蛍」を上映するにあたり、伊林監督、野岸紅ノ葉さん、池田埜々耶さん、椿原愛さん、菊池亜希子さん、吉沢悠さん、中山うりさん(主題歌)、朝日町の笹原町長、朝日町笹川地区の皆様、朝日町観光協会、朝日コミュニティホール アゼリア、朝日町教育委員会の皆様、株式会社深松組様、皆様と出会えたことに感謝申し上げます。
朝日町の上映会での舞台挨拶で朝日町の皆様から「おかえりー!」の声が会場から沸き上がりましたね!
笑顔がいっぱい、感動するお話もいっぱいの舞台挨拶が多かったのは伊林監督率いるチーム伊林組があったからこそ!!
「幻の蛍」本当に素敵な作品です!
ぜひ、皆様、大きなスクリーンで「幻の蛍」をご鑑賞ください!!
【とやま】本日(7/3)、「幻の蛍」朝日町にて舞台挨拶付上映会が行われました。
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本日、朝日町のアゼリアホールにて、「幻の蛍」の上映会と舞台挨拶が行われました。
伊林監督をはじめ、野岸紅ノ葉さま、池田埜々耶さまがご登壇され、3人の仲良しエピソードが盛りだくさんの回になりました。なぜ、ロケ地が朝日町になったのか?など、朝日町ならではのトークに町民の皆様、頷いて聞いておられましたね!
また、素敵なプレゼントをかけたじゃんけん大会も大いに盛り上がりましたね!
まさかの当選者も!
皆様が笑顔になる舞台挨拶でした。
本当に素敵な伊林監督、野岸さん!池田さん!そして、朝日町の皆さん!笹原町長!深松組の皆様をはじめ、たくさんの方々にお越し頂き、ありがとうございました!!
最後に、朝日町観光協会様、アゼリアホールの皆様のお陰で今回の上映会の開催を実施することが出来ました。誠にありがとうございます。
ぜひ、大きなスクリーンのJ MAX THEATERとやまで上映しております。お早めにお越しくださいませ!
J MAX THEATERとやま
【とやま】本日(7/2)、富山先行公開!! 「幻の蛍」の舞台挨拶が行われました。
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本日、「幻の蛍」の舞台挨拶が行われました。
伊林監督をはじめ、野岸紅ノ葉さま、池田埜々耶さまにご登壇頂きました!
舞台挨拶を楽しむ本当の姉妹のように仲良しな野岸さんと池田さん!
監督がSNSで募集した質問をいくつかピックアップ!
①「撮影中に苦労したシーンは?」
野岸さんは「撮影が夏だったので、暑くて暑くて汗だくでしたが、映画ではそれがみえなくて良かった」
池田さんは「けんかしたシーンと言いたいけれど、虫が本当に嫌でした。でも、カエルは大丈夫!」
②役と自分との違いは?
「かなたは本当に真面目すぎるくらい真面目。私も真面目ですが、ここまで真面目ではない」
「すみれは明るい!私も明るいと思うが、自分とは違う明るさや性格が違う」
自分のことをしっからわかっているこんなにしっかりしたお二人に会場の皆さんも笑顔あり、笑いありで、本当に癒されました。
監督にとって今日は特別な日。
作品をみて、家族を想う日に少しでもなったら、嬉しいです。
本当に素敵な伊林監督!
野岸さん!池田さん!
舞台挨拶ありがとうございました!
また、ロビーにてサイン会を実施致しました!
皆さん、パンフレットご購入頂き、サイン会に参加されてましたね!
いよいよ明日!7/3(日)には朝日町で上映会を行います。
ぜひ、皆様、お越しくださいませ!
J MAX THEATERとやま
【とやま】ピストン藤井様☆特別寄稿☆6/17(金)公開『メタモルフォーゼの縁側』~☆
メタモルフォーゼの縁側/ピストン藤井
ステイしろと言われれば言われるほど焦り、焦れば焦るほどドン詰まり感が増す。コロナ禍に突入した2020年は、アクセルを踏みながらサイドブレーキをかけている一年だったように思う。そんな時期、疲弊した心に寄り添ってくれたのが、富山出身の漫画家・鶴谷香央理による「メタモルフォーゼの縁側」だった。
冴えない女子高生・うららと独り暮らしの老婦人・雪が、コメダ優先生が描くBL漫画「君のことだけ見ていたい」に魅了され交流を深めていく。やがて2人はみずからBL同人誌を手がけ、同人誌即売会に出店することになる。
58歳差のBL友達というのは特別な関係性だが、うららには高校とバイト先の書店、雪には書道教室という拠点があり、2人は互いの生活に過干渉しない。かといってドライなわけでもなく、「誰かと漫画の話をしたかった」の“誰か”が、「うららさん」「市野井(雪)さん」というかけがえのない存在になっていく。BLという秘密を共有しながらも、2人の間にはいい意味で柔らかな“余白”がある。丁寧に紡がれるその時空間が心地良く、読み返すたびに心が落ち着いた。コロナという大きな現実に飲み込まれていた私を、メタモルフォーゼの小さな物語が救ってくれたのだ。
芦田愛菜と宮本信子共演で映画化という報せが入ってきた時は、それ絶対うまいやつ!と興奮した。そして実際にめちゃくちゃ素晴らしかった。
オシャレに無頓着で猫背で、クラスの人気者でもなく嫌われ者でもない地味なうららを、芦田は絶妙な抜けっぷりで演じている。聡明で凛とした平常時の彼女には、自分との共通部分を1ミリも見出せないが、うららを見れば「高校時代の私の生き写しだ!」と震える人間が、私を含め少なくとも110万人はいるだろう。
雪を演じる宮本も素晴らしかった。少女のようにキャッキャッしつつ、カボチャを割るのに苦戦し、やっとこさ立ち上がる姿には、年を重ねた女性ならではの大らかさとままならなさが窺える。コメダ先生役の古川琴音も、なにわ男子・高橋恭平も、光石研も生田智子も、劇伴と主題歌を担当した「T字路s」の音楽もすんげえ良かった。キャスティング、脚本、演出をはじめ、原作へのリスペクトが細部にまで行き届いていた。
うららと雪は、単に街ですれ違っただけで終わったかもしれない。しかし2人はBLを通じて出会い、咲良君と佑真君の恋愛模様に共にハラハラし、好きという気持ちを伝えようとする彼らにエールを贈り続けていく。そんな雪との対話が、うららの中に創作活動という灯火をともすことにもなる。それは彼女にとって一世一代の変身(メタモルフォーゼ)だ。「才能ないと漫画描いちゃいけないの?」。雪がうららに語り掛ける言葉が、うららだけでなく私たちにも、そして雪自身の心にも響き渡る。
大切なものをちゃんと大切にしたい気持ち。秘密を晒された時の恥ずかしさと憤り。自分の不甲斐なさに涙する一方で、思いがけない出来事に歓喜する。終わりが近い先を見据えつつ、過去の思い出に再び奮い立つ。本作で描かれる感情の揺らぎは、私たちがいつかどこかで味わった何かと同じ手触りだ。全く大仰ではない、ささやかでごくパーソナルな物語なのに、身体の奥がジンジンするような感動が残り続けている。咲良君とうららが壁越しに対峙するシーンは涙が止まらなかった。人は他者を通して自分自身を知るのだろうと思う。
先日、トークイベントで鶴谷さんご本人とお会いした。この作品の魅力を、みずから体現されているような方だった。長蛇の列となったサイン会で、ひとりひとりに笑顔で対応される姿を見て、ますますこの作品と鶴谷さんが好き……いや、めちゃくちゃ大好きになった。この映画を未見の方がいたらどうか見てほしいし、一度と言わず何度でも見てほしいと願う。「今日は完璧な一日」に何度でもなるはずだから。
この度、ピストン藤井様より、今回、特別にJ MAX THEATERとやまのお客様のために作品のご紹介をして頂きました。
『メタモルフォーゼの縁側』は7/14までの上映となります。ぜひ、お早めにお越し下さいませ。
公式サイトはこちら→https://metamor-movie.jp/
©2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会
【とやま】本日(6/26)、富山先行公開!! 「幻の蛍」3日目の舞台挨拶が行われました。
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「幻の蛍」先行公開を迎え、本日3日目の舞台挨拶が行われました。
伊林監督をはじめ、野岸紅ノ葉さま、池田埜々耶さまにご登壇頂きました!
吉沢悠さんがお話されてたように年の離れた姉妹のように仲良しな監督と野岸さん、池田さん!
緊張している監督とは違い、堂々と舞台挨拶をこなす二人の姿はかっこいい女優さん!
魅力溢れる3姉妹のお話は本当に楽しく、癒される回となりました。
野岸さんが「自分がすごく変わった!」と感じた思い出のエピソードを話す姿はすごく印象的でした。
不安や迷いのある中で大先輩の山口詩史さんから頂いた言葉に勇気つけられ、大きく成長した野岸さん。
吉沢悠さんがめちゃくちゃかっこよく登場する姿を「スーパーマンお父さん」と呼んでます!と笑顔溢れる可愛さで話す池田さん。
本当に愛らしく素敵なお二人の姿にご来場されたお客様も癒されたかと思います。
舞台挨拶の後はロビーにてサイン会を実施致しました!
二人にとって初めてのサイン会✒️
素敵な日となりましたね!
たくさんの方々がパンフレットを手に並ばれてました。
また、7/2(土)にも舞台挨拶&サイン会が行われます。
7/3(日)には朝日町で上映会を行います。ぜひ、皆様、お越しくださいませ!
J MAX THEATERとやま